皇居東御苑もかんばんシステムになっている?

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admission ticket

『Kanban – Successful Evolutonary Change for Your Technology Business』(以下、かんばん本)には、著者のDavid氏が東京を訪れた時のエピソードが書かれています。David氏は皇居東御苑でもかんばんシステムが使われていることに気がつきました。

ある日、実際に私も東御苑を訪れてみました。皇居に入るのは初めてだったのですが、いろいろ見どころがありとても面白かったです。東御苑に入るときに、入り口で上の写真のようなプラスチックのカードをを受け取ります。この「Admission Ticket」は、出口で返さなければなりません。

David氏は、家族と花見をしようと東御苑を訪れました。その時に「この公園はコンクリートジャングルのオアシスだ!」と思ったそうです。入り口でAdmission Ticketを受け取り、出るときにそれを返しました。彼は日本語がほとんどできなかったようですが、このチケットの仕組みをすぐに理解できたようです。

しかし、よく考えてみると、このチケットには不思議なところがあります。例えば

  • 無料で入れるのに、わざわざチケットが必要なのか?
  • 公園が閉まったあと、チケットの数が合わなかったら、わざわざ公園内に人が残ってないか探さなければならない。だとすれば、とても貧弱なセキュリティシステムといえる

などなど。エラーが簡単に起こってしまうシステムです。いろいろ考えた結果、David氏は東御苑もかんばんシステムを使っているということに気がつきました。

東御苑のかんばんシステムは、セキュリティを守るためのものではありません。このカードは、入場者数をコントロールするためのものだったからです。たしかに、花見シーズンに公園が人であふれたら、とても大変そうです。

東御苑のかんばんは、Admission Ticketを指しています。もし、入り口でカードが無くなってしまったら、カードが返ってくるまで入ることができません。これは、タスクをかんばんで管理するときに、WIP制限するのととても似ています。一つの仕事に取りかかった場合、その仕事が終わるまでは新しい仕事に取りかかれないのです。

こういった経験から、David氏は、かんばんシステムは製造業だけでなく、量をコントロールする状況であれば、どんな仕組みでも使えるのではないかと考えたそうです。

なかなかユーモアのあるエピソードですね。

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